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上椎葉ダム


[出典 :アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]


[出典:九州電力 HP]
1. 上椎葉ダムの概要
上椎葉ダムは定角型アーチダムで、ダム頂(EL.483m)における基準円半径142.398m、中心角114°52′34″、堤頂長330mで、最大高は110mである。最大厚はダム底(EL.373m)で27.7m、最小厚はダム頂で7mであり、ダムは基準円に沿って幅20mのブロックに分け、柱状施工をなし、外力に対するダムの一体作用に備えてブロックの半径方向収縮継目は充分グラウトした。
[出典:アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]
2. ダム概要図

[出典:アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]


[出典:アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]
3. 地質概要
ダム地点は硬砂岩、粘板岩、両者の間に介在する変質岩、石墨などからなり、これら分布は図2・10に示す通りである。

[出典:アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]

[出典:アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]
4. 設計概要
・型式選定
上椎葉ダムは、当初計画では、高さ127mの重力式ダムを築造する計画であったが、第2段階の計画で、重力ダムは最低でも工期が5年かかかることが欠点となり、アーチダムを採用することになった。第3段階の計画で高さが110mとなり、余水吐きは、スキージャンプ式余水吐きを決定した。
[出典:アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]
・スキージャンプ方式の余水吐き
余水吐きは、種々の案が検討されたが、余水の自由落下高40m以下であることおよび射水をなるべくダムより遠くに飛ばせるという条件を満足させるために、両側溢流スキージャンプ方式に決定した。本余水吐型式は、ダムの左右両接岸部より溢流せしめ、2本のシュートによって在来河川の流心部に向わしめ、途中でスキージャンプ式に空中に飛ばし、在来河川上において両シュートからのジェットを衝突せしめて、その際生ずる撹乱によってエネルギーを減殺しようとするものである。

[出典:アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]
5. 施工概要
・仮締切ダム
一時的にダム地点上流から下流に流れを替える目的で、仮締切ダムおよび仮排水隧道が設けられた。仮締切ダムは、ダム地点の上流約40mのところに作られた、円形等厚のコンクリートアーチダムである。堤頂長は61.00m、最大高は16mの非対称アーチである。

[出典:アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]
・仮排水隧道および堤体仮排水路
上椎葉ダム地点における、昭和4年から25年までの22年間の洪水記録の最大記録は、約1,200m3/sである。工事中における、これら洪水の処理については、仮排水隧道および堤体仮排水路を設けて処理し、これでも処理し切れない場合は、ダム中央の高さを制限したブロックからも流下せしめる計画とした。仮排水隧道は、内径5.8mの標準馬蹄型、勾配1/100、延長521.5mのコンクリート巻立隧道で、左岸側に設けて本流を短絡した。


[出典:アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工]
6. 関連資料(関連資料紹介:工事誌、論文、報文等)
1) アーチダム 上椎葉ダムの計画と施工 昭和32年1月20日 丸善株式会社
7. 近傍の施設等(観光・商業関連)
1) 女神像公園
上椎葉ダム近くの女神像公園には、難工事による105名の殉職者の霊を慰めるための慰霊碑があります。公園はダムを見下ろす位置にあり、ダム全景と日向椎葉湖(ダム湖百選)を眺めることができます。
2) 仙人の棚田
椎葉村の東部・下松尾地区にあるビュースポット。「大いちょう展望台」から見下ろす眺望がベスト。
[出典:九州電力 HP]
8. 近傍のダム
・岩屋戸ダム(6km)
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